2010-08-18から1日間の記事一覧

保田与重郎ぬき書き―2―

保田与重郎ぬき書き―2―近世の唯美主義 ・芭蕉の深刻な偉大さや秋成の峻烈な精神よりも、私には蕪村のあの大様の春の絵巻風の世界のもつ永遠ののどかさと、永劫の郷愁、あるいは無限の叙情の悲哀と雄大な絢爛、さういふ混淆の中に、大洋の感情を思はせるやう…