2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「お嫁さんにしたい人」にまた会えた

GFへ 昨日はひさしぶりにペラペラとよくしゃべった。たまたま迷い込んだ車が通れない路地のそば屋は大発見だった。――もう一度行けるかどうかは怪しいけど――今宿まで帰り着くと、首や肩が軽くなっているのに気づいた。たぶん機嫌もよかったのだろう、家の絶…

非情といふこと

GFへ また、C・フランクを聴いている。 フランクの音楽は、音楽だけでつくられている。それ以外の夾雑物がいっさいないことの爽快感が聴く者をワクワクさせる。じゃ、その夾雑物とは何だ? それを考えていた。 ストーリー? 論理? メッセージ? 意味? どれも…

やっぱりフランク

この2週間ほど、まともにものを考えていない。 ひとつには、どうにも体調がよくなくて、禁煙していることもある。なにしろ、ぼーっとしている。が、そうなった理由は、2週間まえの独身の夜に、C・フランクのシンフォニーを聴いたせいではないか、という気…

文学は、絵画や彫刻や、音楽が単独ではできないことを、実現しようとしたのだと思う

GFへ 2010,5,11 今日、坂口安吾『文学のふるさと』を終えた。授業でとりあげたのは三度目。三度目の今回は、授業数3回で終えた。そのうち一回は生徒がよむ時間だったから、実際には2時間で終えたことになる。それくらいでちょうど良かったのかも…

若者よ、円高をめざせ。

2010読書教材より 65年前の話である。日本が戦争に負ける前、1円にどれくらいの価値があったのか知らないので、それは日本史の先生に聞いてほしいが、中国やアメリカとの戦争に負けたあと、日本ではすさまじいインフレが起こった。円が暴落したのだ。月…

つじつま合わせはストーリーではない

GFへ このごろテレビドラマをまったく見なくなってしまった。ひとつには目が弱ってきて、仕事から帰ってきたらもう目をあけているのがつらい、ということもある。しかし、NHKhなどはつけたくなるのだから、何も見ていない、というわけでもない。 理由…

IS氏へ 2009〜2010

IS氏へ 「夢十夜」へのご招待ありがとうございました。おかげで昨年の夏以来ひさしぶりで漱石に再会できました。 実は私はたぶん、昨年夏61歳にしてはじめて『草枕』を読みました。若いころ読んでいたのかもしれませんが、ほんとうに読んだと言える読みかたを…