2018-01-01から1年間の記事一覧

美浜日記④消えてゆく物語続

映画『消えていく物語──デカ・チビ・ノッポの冒険』覚え書き③ 三人はサーカスに雇ってもらう。 トイレ掃除、荷物運び。曲芸師たちの衣装の手入れ、下着の洗濯。仕事は山ほどある。 新しい土地に着いたら、荷物の整理もほどほどにちんどん屋に早変わり。チビ…

美浜日記③消えてゆく物語Ⅰ

映画『消えていく物語──デカ・チビ・ノッポの冒険』覚え書き① 老人施設で三人の爺さんたち、デカとチビとノッポが出会う。 デカは温厚なのんびり型。チビは頭も体もチョロチョロ動いて止まらない。ノッポは駄洒落が得意だと本人は思っている理論派。毎日それ…

美浜日記2

二階の窓からひょっと庭の楓を見ると黄葉しはじめている。一部はすでに紅い。 季節はたしかに前に進んでいる。 何度目かの堂々巡りがまた出発点に戻った(それは、本人にとっては大団円とでも言いたいほどの出来事)気がするので、その報告です。 三木成夫『…

美浜日記1

「黄金の十年」の二年目を、児島襄『平和の失速』から始めたのは(偶々とはいえ)大正解だった。 もともと「大正期が近代史のヘソだ」とガンをつけてはいたが、これまでなかなか手を出せずにいた。 明治43年 大逆事件・韓国併合(1910) 明治44年 辛亥革命(…

今山物語8

福岡は昨日は嵐、今日は菜種梅雨。 博工国語教員たちへメッセージを届けた勢いでこれを書きます。 昨日、録画していたNHK『神の数式』を見た。題名が気に入らなくて、見るかどうか迷っていたけど見て良かった。実に充実した内容でした。 この宇宙をひとつの…

今山物語7

ホーキングの宇宙観にふれたときに思い出したことなんだけど、この話は書いたことがあったかなぁ。 同じ頃、「原始人類」にも興味を持っていた。 南アフリカ出身で、若い頃の恩人だったヴァン・デル・ポストのどこまでが現実かわからないようなアフリカの話…

今山物語6

やっと越知彦四郎の碑を見つけた。 田中健之『靖国に祀られざる人々』のなかに、玄洋社が東公園に建てた福岡の変の供養塔は現在、平尾霊園に移されているとあったので、ひょっとしたらと行ってみた。駅から歩くこと一時間半。谷間の霊園の一画にその「特別区…

今山物語5

あらためまして明けましておめでとうございます。 ことしもさっそく郵便爆弾です。 例年通り、開くもよし、屑籠にポイもよし。よしなにお取り扱いください。 年末に、NPO「ホップ・ステップ・ハッピー」から、自分のニックネームをつくれと言ってきたので、…