2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日野啓三『流砂の遠近法』1995

GFsへ 2011,3,30 東北の被災地の様子をテレビで見ているうちに、神戸の震災の年に日野啓三が書いていた文章を思い出した。 そのときにもう、コピーを送ったはずだけど、今から打ち直します。 日野啓三『変わらぬもの』 「戦後50年」といわれるこの年のこ…

丸山豊『月白の道』

書呆子へのメール(増補版) 2011/03/28 いつも夜中まで起きているんだな。 オレはここ数年、晩飯を食ったらもう、あとは寝るだけ、の状態が続いていたが、仕事をやめたらまた夜の時間が復活した。ただし、12時前には寝ている。そのかわり朝は、今日、「寝過…

丹治愛 訳 『ダロウェイ夫人』

GFsへ 2011/03/28 ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』を読んだ。というか、眺めた。うん。眺めた、というほうが当たっている。全体が、小説というよりは、超長編の詩という趣だった。「もし、これを原語で読めたら・・・」というのは夢物語だが、も…

水鶏がまだいた。

今山便り 2011/03/27 朝7時起床、7時半出発。 1,畑には霜が降りていた。 2,もとレンコン畑のため池から、鴨たちが道路を渡って出かけてい っていた。 3,ため池の土手には、鶉のような形をした、鶉より1,5倍はある 丸まっこい鳥たちが草の実を啄んでい…

真山青果と吉村昭

GFsへ 2011/03/26 今日の読売新聞に芥川喜好の「時の余白に」が載っていた。毎月末の土曜日に載っているのかな。 吉村昭と木田金次郎のことだった。岩内に木田金次郎の絵を見にいく計画は、当分お預け。が、いつかまた計画し直そう。 今日は、へんな人の…

ジョナサン・ハスラム『誠実という悪徳』

GFsへ ジョナサン・ハスラム『誠実という悪徳』を読んだ。いい本だった。ひとりの人間がなしえたことと、なしえなかったこと。その間に彼が考えたことと、したこと。そして、その間に彼が感じたことと、感じなかったことが、ほぼ時間の順序にそって要領よ…

高木恭造『まるめろ』

昨日、宣伝だけで終わったので、高木恭造の詩で大好きなものを紹介します。ただし、もっとも好きな詩はソノシートの中にだけあるので、当分は復元できない。 生活(くらし)──結婚(しゅうげ)の晩(ばげ) あれぁ風(かじぇ)ぁ吹いで ドロの樹(ぎ)ぁじゃ…

高校野球がはじまった

GFsへ 2011/03/23 高校野球がはじまった。その方がいい。もうニュースを聞きたくない。アナウンサーの声が聞こえてきたら、それだけでこっちの精神状態がおかしくなる。 新聞やテレビの報道から推測すると、原発が最悪の事態になることはどうやら避けられそ…

オレは道をつくる

GFsへ 2011/03/22 原発のことが気になって仕方がないけど、のうてんきなことを書く。 (あの人たちは、既定のマニュアルしか頭にないんじゃなかろうか。しかも、想定外の異常事態が起きて原発を封印するしかないときのマニュアルは用意されてさえいない気…

明日は木蓮がいっせいに咲きそうだ

GFsへ 2011/03/18 いま暮らしている小さな団地は、一軒一軒が生活を楽しんでいる感じがあって気に入っている。犬の散歩コースには何軒も枝垂れ梅がある。花盛りはなんとも可愛くて、贅沢な気分を味わっていたが、そろそろ終わりに近づいてきた。 その代わ…

自分が誰かが分かってしまう年齢

GFsへ 2011/03/17 何かしていないとイライラしてくるので、ともかく書きます。そうしないとまたテレビを見てしまいそうだから。 先週、メールで「ぎっこんばったん録」の注文が届いたので、その人に渡した。ついでに見てみたら、まだ20〜30冊残っている。…

中薗英助『裸者たちの国境』

GFsへ 2011/03/15 『裸者たちの国境』を読み終えた。 弟との勝手な約束をやっと果たした。 済州島で孤児となり日本に密入国した女から結婚を迫られて殺害し、脱出しようとした日本人の中年男と、同棲相手から子供を生むことを拒まれれたユダヤ系アメリカ…

赤毛のアン

FGsへ 2011/03/11 絶滅危惧種の携帯がいよいよダメになったので、買い換えた。カメラだの、音声呼び出しだの、いろんな機能がついているのを面白がっている。「漢字に変えるとは、どうしたらいいとね?」 たぶん、あの人はメールとかはしないと思うけれど…

わがクレド

浮つくのは嫌だ。流されるのも嫌だ。オレは深く潜行して生きていく。 利口な奴らはどんどん先走れ。オレは落ち穂拾いをしながら歩く。 頭のいい奴らが一日で考えることを、20年かけて考えてやる。 公言は真に受けない。私語だけに耳を傾ける。 他人を説得す…

日本の母親たち

GFSへ 2011/03/09 年末に卒業生のクラス会に出た話もした。そのとき、前に座っていた奴が、 ――センセイ、オレ、××の家に電話したらお母さんが出ました。 と言う。 ――そうか。××のお母さんは本当にいい人ぞ。 ――そうなんです。オレ、ただ退屈してて、××を…

えーてる(3)

えーてるえーてる 君と出会ってもういったいどのくらいの時間がたったのだろう ほんの数日のような気もするし 何百年もすぎたような気もする でもきっとたくさんの時間がたったのだ なぜなら その間ぼくたちは生活をしたのだからえーてる ぼくは君を愛してし…

「亡国の輩になりたくなかった」

『墓標なき草原』 第一部「日本刀をぶらさげた連中」 第2章「亡国の輩になりたくなかった」 ―満州建国大学のトグスの夢― 打倒ウラーンフー! (1906〜1988。コミンテルンの指示でソ連留学を経て延安に入る。中華人民共和国成立後、内モンゴル自治区人民政府…

調査捕鯨中止に関する緊急アピール

調査捕鯨中止に関する緊急アピール 2011.3.4 私たちは、日本国民の生命を守るために重大な決心をした。日本政府は今年の調査捕鯨を中止するよう関係諸関諸氏に通達した。私たちもまたそれを承諾したことを世界に報告する。しかし、それは「鯨を守れ」と叫ぶ…

墓標なき草原―内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録―

GFSへ 2011/03/03 東北の精神科医が「仕事が暇なとき、内田樹のブログを見たついでに見ている」と言うのでGFにSを加えます。(そうか、さえ果氏もSだったな)かの国士の次の序列を与えられるなぞ名誉なことじゃ。(樹は「イツキ」で入れたら出てくる)…

えーてる(2)

ぽかん 2011/02/24 君がまたくしゅんとやった 水気がぼくの顔にかかった もちろん気がつかなかったふりをするけど 君のくしゅんが好きなにか言おうとしてもごもご ごにょごにょもぐもぐしているうちに けっきょく黙ってしまう 君のもごもごが好きふたりっき…

ジャニス・ジョプリンとカルメン・マキ

GFSへ 2011,3,1 カルメン・マキの歌をどうしても聴きたくなったので、『ベストアルバム』という題名がついているCDを買った。「ディン、ディン、ディン」が聞こえてくるだけで何だかうれしくなる。ただし、ライブ版のLPの迫力が懐かしい。彼女にスタ…