2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

安藤礼二『折口信夫』ノート

安藤礼二『折口信夫』ノート第一章・第二章 ○折口は自らの最後をすべてが消滅するゼロの地点に定める。・・・すべてをゼロにまで破壊し尽くし、その破滅の果てに新たなものの萌芽を見届けること。ゼロは新たなものの可能性を潜在的に孕んだ生成の場でもあっ…

続・二十世紀の俳句〈 男性編〉

私家版 続・二十世紀の俳句 索引 男性編 二〇一五年保存用 独房に釦(ぼたん)おとして秋終る 秋元不死男蛇女みごもる雨や合歓の花 芥川龍之介啄木忌いくたび職を替へても貧 安住 敦弱虫のしかも男や葱坊主 阿部完市 夜の?ねむれば遠き妻にあはん 同校門を出で…

続・20世紀の俳句〈女性編〉

続・二十世紀の俳句 索引 女性編 かすみ草やさしき嘘に人畢る 赤松螵子春愁や癒えて着られぬ服ばかり 朝倉和枝九十の端(はした)を忘れ春を待つ 阿部みどり女短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎(すてちまおか) 竹下しづの女童話書きたし送電線に雪降る日 飯島晴…

私家版 二十世紀の俳句 一人一句 二〇一五年編輯病床やおもちゃ併べて冬籠 正岡子規 一八六七〜一九〇二 倫敦にて子規の訃を聞き 手向くべき線香もなくて秋の暮 夏目漱石 一八六七〜一九一六 未来ひとつひとつに餅焼け膨れけり 大野林火梅の花この世ばかりを…