日本語のパラダイムは「むすぶ」を基点にして広がっている

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 冬休みの報告
 上野誠『万葉びとの奈良』(新潮選書)を読んだ。でかい話はなにもなく、小さな粒だった話で構成されているのが好もしい。読んでいて体中の神経が甦ったような気がしている。そういう気がしたらどうするか? あとは何もせずに布団のなかで過ごす。それがいちばん贅沢な生活の仕方だと思う。
 かれの『魂の古代学――問いつづける折口信夫』もアマゾンで取り寄せようと思う。口幅ったいことを言うならば、上野誠と先住民の息子はけっこう近いところにいる気がする。それがどういう所なのかは、読み終えてから報告し直します。

 あとひとつの報告
 ジャコモ・マンズー(1908―1991)靴屋の息子
 アルベルト・ジャコメッティー(1901―1966)父親は画家。・・・実家はペンションを経営しているかに覚えているが。

別件
 『入試によくでる古語』のなかに、「むすぶ」を入れるのを忘れていた。――約束する。形をなす。手で掬う。結う。編み上げる。生じさせる。――日本語のパラダイムは「むすぶ」を基点にして広がっている。