上野誠『魂の古代学』へ

GFへ
 『万葉びとの奈良』『魂の古代学』を読んだ。読んでよかった。自分のなかで何かが変わった。足下がしっかりしてきた気がする。
 『万葉びとの奈良』は体中の神経が甦った。
 『魂の古代学』は身体にエネルギーが湧いてきた。とくに第五章「折口信夫の誕生」は、ほんものの文学だ。・・・・まず、時間に余裕がありそうな旭川に。その後、八女に転送となる。あわてて読まねばならないものではない。たとえ10年後になっても、2冊とも少しも古びはしない。
 ルバッキーテのフランクを送りたくなったから、著者にはあらためて手紙を出すことにする。

別件
 「明大に在籍していた著名人」のリストを見ていて驚いた。(直接知っている者も3名いたが、それは別のこと)
 石田波郷、辻征夫、田村隆一
 もちろん偶然にすぎない。しかし、ただ「偶然」で片付けられない何かがある。たぶんそれを文化と呼ぶのだろう。