比ガ里荘便り

 連休前に山小屋に行ってきた。
 日田はハナミズキの並木が美しかった。大しだれ桜は葉桜だったが、みずみずしい青葉をたらしている。老木だけどまだまだ楽しませてくれそうだ。
 小国まで行くと、八重桜の花盛り。
 黒川温泉ではシャクナゲ
 標高800mの山小屋につくと、咲き乱れる山吹がお出迎え。ハナモモとヒメコブシはもう盛りは過ぎていたが花が咲いているのをやっとはじめて見た。しかし、シャクナゲはまだつぼみが固くて、咲き出すのにはあと10日は必要か。
 地面ではすみれとあとひとつ小さな黄色い花は何というのだろう。竜胆はいまにも咲き出しそうだった。
 庭にまだ残っていた土筆をつんで、さっそく晩飯はほっかほっか亭の海苔弁当と卵とじ。翌朝は、チビたちが散歩しているあいだ、おかあさんがワラビ採りに専念。隣の森さんの話では、この冬は1か月半、下の小国に下りることができなかったとか。「ワラビはやっとこれからですよ。」
 チビたちは、車から降りるとさっそく兎の糞をみつけて試食。翌日はまともに散歩はせずにひたすら穴掘りに夢中。その合間にガロは菜の花をばりばり食った。ウンコは実に健康的だった。帰りの車の中では、いつものとおり、ぐっすり二人とも熟睡。
 散歩の時、高橋治が「うまい」というイタドリ(虎杖)とはこれではないかと思うのを見つけた。しかし、どういう食い方をしたらいいのか知らない。今度、「野草の調理の仕方」という本を見つけよう。もともと男の料理が好きなのです。ただし、複雑なものは超にがて。いちばんうまいと感じる朝飯は、菜っ葉の味噌汁と、焼き海苔と目刺しに玄米飯。も少ししたら、それに間引きした大根葉の一夜漬けが加わる予定。
 今度あらためて、夏椿としゃくなげを見に行き直すことになる。

別件
 出かける途中で週刊誌を買った。福島第一原発の現場責任者、吉田昌郎の顔写真を見たかった。どの組織にも、そこが組織であるならば、それがどんなに小さな場所であっても必ずそこを支えている人物がいる。