題名つきの夢を見た

2011/07/13

「6/5のこと」
 毎日のように昼寝をしはじめて3ヶ月。世間は暑くなるいっぽうだが、体調は日増しによくなりつつある。昼寝をしても夜はまたたっぷりと眠る。その間にたくさんの夢をみているように思うのだが、「一瞬の夢」や「ある夏のおわりに」以後はそれも思い出さない。
 と思い始めたとたんに、なんと題名つきの夢をみた。「6/5のこと」。
 じゃ、6月5日になにが起こったのかというと、どうやら、留学生たちが何やさんかをはじめたらしい。いや、まだ、かれらの住居兼店舗が決まったか、できたかしたところだ。一階が店舗で二階が住居。それを提供したのは日本人らしい。留学生たちは東南アジア系と思える。これから働きながら学校に通うのだろうが、「希望に燃えて」という雰囲気ではまったくなかった。こっちのことばで言うなら「だらしい」。学生時代のことばなら「かったるい」かな?
 昔、福岡に戻ってきて以来、ずっと見つづけた夢がある。どこかのアパートの夢だ。それにはいくつかのバージョンがあるのだが、もっとも長続きしたのは、交番の横の裸電球の街灯つき電信柱から路地を入ったところにある木造アパート。ここは夢を見る度に敷地は広くなり、部屋数も住人も増えていき、おわり頃はまるで小学校の校舎ほどに大きなアパートになっていた。たしか最初は誰かをたずねていったのだけど、いつの間にか自分が住みついていた。で、毎回、「そういえば急にいなくなったけど、あの部屋の家賃はちゃんと払っていたのだろうか?」で終わる。
 このパターンの夢のなかには、絶滅危惧種と最初に暮らした家シリーズまであるのだから念が入っている。
 今回の「6/5のこと」もたぶん、これから膨らんでいくのだろう。
 神戸でひらかれたアジア陸上は面白かった。以前から応援している福島千里や久保倉が優勝したこともだが、参加者が、東は日本から、西はレバノンパレスチナまで、「なるほどこれがアジアか」と感じる広がりがある。(北は旧ソ連のロシア以外はすべてアジアということになったのかな? 太平洋の島国もいくつか混じっていたように思うが、そうするとオーストラリアやニュージーランドはどこに所属しているのだろう? オセアニアだけではあんまり面白くなさそうだ。)
 ひょっとしたらそのアジア陸上の記憶と、Fが報せてきた美瑛の「100年の森」のことが起爆剤になった夢なのかもしれない。だとすると、(なぜ、だとすると、なのか分からないが)留学生たちは、たぶんイスラム教徒だ。出す店は食べ物屋らしいが、はたして、豚肉やアルコール抜きで日本人の口に合う食べ物が作れるのだろうか? トンカツ屋がだめなら、ビーフカツ屋。(カツレツのレツってなんですか? チャンポンは北京官話ではない中国語だと先日の新聞に出ていた)豚骨ラーメンが無理なのを逆手にとって別の食べ物を考えつけばいい。つづきの夢をみるまえに、イスラム教の禁忌食物を勉強して置かなくちゃいけないのかもしれない。(ウイグル人のリズワン・アブリミティさんは、「日本にきてはじめて、食べたり飲んだりしちゃいけないものを意識しはじめた。だって故郷にいるときは店にそんなものはまったく見かけなかったから。」と言っていた。「アルコールですか? 日本にいるあいだはいいんです。」彼女が日本で勉強したもののあとひとつが漢字だったという話もおもしろかった。)
 心配事は尽きないが、楽しみもまた限りなくある。

別件
 わが嘉穂高も三陽高も、一回戦ではやくも姿を消した。(九産は一回戦突破)。
 今年もまたいちはやく秋を迎えそうだ。