2017-10-29 とび ドシンという大きな音がしたので階下に降りた。 ガラス戸の向こうに鳶らしき小さな物体を見つけた。 戸を開けようとすると、 「行ったらいかん!母親が近くにおる。」 失神しているだけかもしれないと見守っていたが、いつまでたっても動かないので、玄関から回って裏庭に行ってみた。 バサッという音に驚いて見回すと、思いがけぬほど大きな翼が去って行くのが目に入った。 (ああ、いま彼女は、自分に子があったことを百%忘れた)