2012-01-01から1年間の記事一覧

食い物談義Ⅲ

いつものことだが、あとから思いだしたことがあるので付け加え。 学生時代に新聞の小さな記事で、ヨットで単独世界一周をする途中で日本に立ち寄った、たしかスウェーデンの青年のことを知った。堀江青年太平洋横断のだいぶあとの話だ。かれの食料は生の大豆…

食い物談義Ⅱ

昨日の夕方から急に?の声が元気になった。(昼間はこっちにいなかったから、たぶんその前からなんだろうけど)今日はもう朝からうるさい。足下では蟻の姿が目立つようになった。相関関係があるのかないのか。 ガロは穴掘りに夢中。あるいは?の幼虫の匂いがし…

牛飼いが歌よむとき

ラジオはまだまだ捨てがたい文化を保っているらしい。 主婦は台所仕事をしているあいだはラジオ。終わったらテレビに切り替える。それがリズムになっているらしい。 自分は、高校野球県大会がはじまるのを楽しみにしている。 ラジオで高校野球を聞きながら畑…

蝉が羽化しつつある音をたぶん聞いた

2012,7,13 5、6日前になるのだろうか。 もう梅雨明けだなと思った夜、眠れなくて玄関に出て涼んでいると、どこからともなくサーサー、サーサーという音が聞こえてきた。空耳かも知れないと耳を塞ぐと何も聞こえない。やはり外から聞こえている。 その次の…

伝統というのは、エントロピ−増大に抗う運動である

2012/07/07(土) なんだかほっとしているので、ぼちぼち書きます。今日は、午後から畑仕事に出かける以外には予定はなにもない。 畑はすごいことになってきた。 トマト、キュウリ、茄子、ピーマン、シシトウ、オクラ、ニラ、サラダ菜、カボチャ。 今年その…

受けの日本、攻めの世界。

2012/07/01(日) 錦織が負けた。試合自体はまだ見ていない。昨夜は第3ゲームを取ったところで「何とかなるかな」と思って寝た。それくらい自信満々だった。一年前の錦織より2ランク・アップしている。 なのに、ストレート負け。それも第2セットのタイブレ…

最後の職場

2012/06/30(土) 昨日は例によって夕方まで布団の上。 チビが「飯をよこせ」とキャンキャンいう声が頭に響いて仕方がなかったから、また熱が出ていたのだろう。4月以来の緊張感がとれてしまったのかもしれない。 来週の火曜日までが試験。そのあとはもうほ…

的野先生の教え子が身近にいた

2012/06/24(日) 先週のつづきみたいなことを書きます。 ただいま、母親が暮らしているグループ・ホーム。 「ああ、ちょうど良かった。今日、歯が一本取れました。抜けたんじゃなくて折れたみたいです。本人はなんともありません。明日、××歯科に来てもらい…

ミロのビーナス

2012/06/18(月) 日曜日は晴れて、蒸し暑いくらいだったのに、今日はもう午後から雨。 帰るときはかろうじて雨が上がっていたが、また雨。 空を見ながらチビたちの散歩のタイミングを測っている。明日からは台風の影響が出そうだというし、やっぱり梅雨は梅…

野見山暁治さんの絵は音楽に似ている。

2012/05/28。 先週はまだ体調がはっきりせずグズグズしていた。頭がもやもやしたままだったけど、仕方なしに日曜日無理矢理グループ・ホームに出かけたら、不思議なもんで頭がすっきりなっている。 今週もどうやら働けそうだ。 福岡はもうツツジもバラも終わ…

宛なしの手紙

2012,5,12 誰あてともない手紙を書く。 書き出しをどうしようかと思っているとき、──それは例によって真夜中の布団の中だったのだが──ふと、アダチの「眠れぬ夜のための」という副題のついた『鳥ヲのブルース』を思い出した。 こちらに戻ってきてからも何度も…

リセット後の初仕事が一段落

2012/05/11 4連休初日は、久しぶりの快晴。 のんびりと散歩をし、朝飯を食いおわるともう10時。買い物にでかけた日本の主婦のかわりにチビたちとお留守番。もうチビたちもオバサンとオジサンなので、「遊んでくれ」はほとんどない。ゴロンと横になって「充…

確定申告同盟をつくろう

2012/05/04 メーデーだったんだな。新しい学校の職員室の白板に集合場所と時間が書かれていたので気がついた。労働者になって久しいが、いまだに参加したことがない。民主党政権になったのだから、5月1日は祝日にすればいいのに。一日と三日が祝日なら、間の…

永遠の青春の書

2012/04/30 今年のとっぱじめの二年生の授業は『山月記』になった。なんど授業で取り上げても飽きがこない。とくに今年は、リセットできたあとだけに、また新鮮な気持ちで授業プランを考えた。 『羅生門』『こころ』『舞姫』には、文学史的要素をのぞけば、…

神経の体幹トレーニングを

2012/04/21sへ 福岡は、空にはアメリカハナミズキ、地にはコデマリ(の亜種)の幼木、膝の高さにはチューリップ、空き地にはヒナゲシ、公園にはサツキ(だと思う。いまだにツツジとの区別は、葉が広いのがサツキ、小さくて丸っこいのがツツジとしか見えない…

zmへ

2012/04/12zへ 昨日、新年度初仕事から帰ってきたら、mからDVDが届いていた。 自分にとっては青春がぎっしり詰まったような横町と店。懐かしいなんてもんじゃない。そして、zとm。zの青年っぽさ。意外なほど年齢相応になっちゃったm。信州から届い…

明日は初仕事

2012/04/10 福岡は午後から雨。公園には桜がびっしり散っている。南国はもうこれからは初夏となる。 裏山の前には、ことしも「残雪しだれ」という名だというしだれ花桃がどんどん咲き始めた。昨年か一昨年かにも書いたが、「白というのは色彩ではなく物質だ…

いまから日田のしだれ桜を見にゆく

2012/04/06 旅行からもどってきて6日目。向こうでのことにまだ現実感がない。ということはたぶん、これからもずっと現実感がないままになるのだろう。夢のようなではなく、夢だったんだなあれは。いい夢だった。ただし、食い物の味だけは舌に残っているのが…

勘違いする能力

2012/03/20 わが美浜台では毎年たのしみにしているモクレンが(ひとの家の庭で)開きはじめた。明日か明後日には満開になるだろう。いよいよ春本番。 今日は、ヨットの世界選手権(5月、ドイツ)に出場する卒業生の激励会が小戸ヨットハーバーであった。数日…

これなん都鳥

2012/03/15 大発見があったので報告。 今津湾を散歩中、鳩くらいの大きさの見かけない水鳥が30〜40羽泳いでいる。色は少し灰色がかった白。観察していると細長い脚が赤い。ひょっとしたらとつくづく見ると、少し曲がった嘴も赤。 福岡市の鳥はユリカモメなん…

シングル・ナイト

シングル・ナイト ※表題は、ロバート・マクナマラ『Fog of War』からとった。 Ⅰ朝をまつ呪詞昭和十九年「批評」三・四月合併号目次 中島敦について・・・中村光夫 明治の精神・・・西村孝次 ?外の歴史文学・・・吉田健一 (詩)霧島高原・・・平野仁啓 西行…

生命の宗教

2012/02/25 今日は、久しぶりにうじゃうじゃ書きます。 中沢新一を知ったのは、たぶん30代前半。『野性の思考』の流れからだったのだろう。それからけっこう読んだ。南方熊楠を知ったのも彼の文章によってだろうと思う。 その後、なんという著書だったのかは…

春まぢか

2012/02/24(金) 菜の花、福寿草。福岡はだんだんにぎやかになってきた。庭の十月桜も花の数がずいぶん多くなってきたし、花の赤みもましてきた。 先週から4〜5日、ゲホゲホばかりでしんどかったので、今朝は久しぶりのお散歩。 天気もよくて、日本の母は、…

「千年の村」

Fへ 2012/02/17(金) さて、これに気づいて読むのはいつかしら。 今日の福岡は、予報どおり、けっこう明るいのだが雪が舞っている。寒い。久しぶりで寒い。朝の散歩をさせているあいだ、手がしびれて、鼻がつんつんなって困った。日曜日まで雪模様が続くと…

まだ、修行中ながら

2012/2/10 GFsへ ひさしぶりに穏やかな天候。 天候のせいかどうかは分からないけど、やっと気持も落ち着いている。どうも、このところ、情緒不安定。というか、情緒をコントロールする機能が、ガクンガクンと落ちてきている気がする。この先どうなってい…

シンボルスカ追悼

眺めとの別れ ヴィスワヴァ・シンボルスカ(訳 沼田光義) またやって来たからといって 春を恨んだりはしない 例年のように自分の義務を 果たしているからといって 春を責めたりはしないわかっている わたしがいくら悲しくても そのせいで緑の萌えるのが止まっ…

2012/1/28GよりAへ

GよりAへ(消印1月28日) ここ2〜3日、黒木はマイナス3〜4度という寒さ。久しぶりに凍えております。屋外はともかく、家の中の方が寒いのではないかと思うくらいで、我ながらよく我慢しています。私たちや両親は仕方なく寒さに耐えていますが、次の連中…

暮れの旅の備忘録

FよりGAへ2011年、暮れの旅の備忘録(2012年1月18日記) 昨年の備忘録を見たら1月12日に書いているから、1週間ほど遅れたことになるが、お許しあれ。 12月9日にポン(猫、年齢不詳、我が家歴8年)を病院に連れて行き、蓄膿症という診断をもらって、薬を…

ただいま修行中

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「劣等鳩」として

2012/01/17 GFsへ 通勤列車のなかで、『広場の孤独』を読みはじめた。第一章は、朝鮮戦争勃発時の新聞社内からはじまる。その臨場感にびびった。すぐ第二章にはいって場面が変わるのだが、呆然となって次の場面を読む気になれない。本を閉じてそのままた…